シュンランは古典園芸品の一つです。
明治時代からいわゆる銘品といわれるものが栽培されて、それなりの値段で取引されている世界です。
一般の人から見ると育てるのがむずかしそう、大変そう、と思いがちですが実はとっても楽なのです。
今回はシュンランを育てるのがどれだけ楽なのかを紹介してみたいと思います。
シュンランの花に心いやされる
シュンランの花をボーッと観ているだけも心が落ち着いてきます。
観ているだけでなんともいえない安心感と清浄感に包まれます。
それはシュンランの持つヒーリング効果によるものだと思うのです。
それだけシュンランの花葉姿には人の心を洗い清める力があるのかもしれません。
みなさんも人生の大きな悩みや絶望を味わったときに静かなところでシュンランの花を眺めてみてください。
なぜか気持ちが落ち着き、生きる希望とまではいかないものの絶望感は薄らいで行くことと思います。
シュンラン栽培をオススメします。
シュンランを育てる環境
シュンランを育てるのに適した環境は次の通りです。
- 朝日があたる場所
- 乾いた場所
- 適度な湿度がある場所
- 空気がたえず動く場所
シュンランの自生している環境に合わせるのが原則です。
シュンランは日本全国に自生しています。
決して高い山や深い山ではなく低い里山や林のようなところの南側の斜面に自生します。
それも山道わきなどの木漏れ日のような光が入る場所を好みます。
カサカサした落ち葉が集まるような湿ってない場所に自生しているのです。
これらをヒントに合わせていくと栽培に適した環境になります。
朝日があたる場所
シュンランは強い光を好みません。
なので朝日があたるくらいの一定の時間だけ陽を浴びれば十分です。
日中は木漏れ日くらいのチラチラした光あれば理想です。
そういう環境にない方へは遮光ネットがオススメです。
人工的にそういう環境を作るため遮光ネット使用します。
遮光ネット紹介
乾いた場所
シュンランはジメジメした場所を嫌います。
シダが茂っているような場所は苦手なはずです。
なので全く日が差さない湿った場所は避けましょう。
適度な湿度がある場所
また乾いた場所がいいといっても程度に湿度は必要です。
なので地面に近い方が好ましいといえます。
地面から上げたとしたら湿度に十分注意が必要です。
空気がたえず動く場所
上記に共通することですが、シュンランは空気がよどんだところを好みません。
風が強すぎてもダメですが風通しのいいところを選びましょう。
三角コーナーのように角になっているような場所は避けた方がいいでしょう。
シュンランの水やり頻度
水やりは毎日やる必要ありません。
ランはもともと熱帯雨林に自生している植物です。
熱帯雨林ではスコールと呼ばれる雨が一気に降ってその後しばらくカラッと晴れるという状況になります。
シュンランを栽培する際もその環境に合わせるのです。
水をやるときはたっぷりやって後はしばらくやらなくていいという形です。
つまり毎日水やりをする必要がないのです。
冬場であれば本当にたまにでいいですし、夏場でも2、3日おきに土が乾いたらやる程度でいいのです。
逆に毎日やってると根腐れしてダメなのです。
これは、盆栽などと比べるとかなり手間がかからないということになります。
シュンランを育てる器具、備品
シュンランを育てる器具、備品はそんなにありません。
安上がりにすることもできます。
シュンラン用のプラ鉢
シュンランの鉢は特殊な形状をしています。
根の状態に合わせた長いもので水捌けが良くなっているのが特徴です。
葉姿にも影響与える所なのでできるだけ専用の鉢を使いましょう。
プラ鉢紹介
プラ鉢置き金型
そのシュンラン用のプラ鉢をおく金枠があります。
1列物と2列物
で、横に3つ置けるものと4つ置けるものがあります。
最大一つの金枠で8まで置けるということです。
金枠紹介
シュンランを育てる土
シュンランを育ている土は地域によって違いますし、人によっても違うようです。
私は硬質鹿沼土と焼き赤玉を使っていましたが、土がもうないということで今は似たようなものを使っています。
北陸でこの話をしたらそんなの使う人はいないとビックリされました。
ここは改めてご案内したいと思います。
シュンランの肥料
肥料も植替え時にマグアンプK、ハイポネックスを使っていました。
それ以外は置き肥でということですが実際はあまり使っていません。
置き肥を使うと班がなくなるから嫌だといわれたこともあったように思います。
シュンランの開花時期
自生のシュンランは4月ごろがメインになります。
ちょうど桜が咲くときと一緒です。
私は桜そっちのけで里山に毎年入っています。
栽培しているシュンランは3月ごろ。
展示会に出す人は2月ごろから暖房効かせて無理やり咲かせるようです。
新芽は6月ごろ。
ここも別で案内します。
シュンランの植替え
季節が穏やかな時期にします。
花が終わって少したった5月ごろか。
秋は9月ごろですか。
まとめ
シュンランは水やり毎日やらなくていいのが大きいです。
たっぷりやってしばらくきらす感じです。
ほったらかしにした方が育つという迷信も信じているかもしれません。
<終わり>
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